意外な一面

世間は休みでも私は仕事。
それはTさんも同じ。

朝出勤途中偶然、自転車置き場で遭遇。
会社までの道のりを2人で歩く。
他愛もない話をしつつ。

ここのところ、毎日夜中過ぎまで仕事で疲れたと愚痴ってた。
あんまり疲れたとか、口にしない人だからよっぽどたまってるんだなぁ。
顔にもそれが出ててちょっとかわいそう。
心配だなぁと思いつつ、とりあえずその場ではそれぞれの仕事に向かった。

この日の相方さんは同期。
そこそこ仕事が来てたので、分かれて仕事をこなしていた。
同期が仕事から戻ってきて、私に話した内容にビックリしてしまった。
「すっげーTさん荒れてたよ」
一瞬耳を疑った。
「えっ！？誰？○○さん？」
「違う違う。Tさん。内容はよくわかんないけど、切れまくってたよ」

ちなみにこの同期に、私とTさんの関係は話していない。
だから努めて平静を装って
「えっ。まじで？珍しいね。あの人が怒るなんて」
「いや、うちらにはああいうことはないけどさ。なんか言い方がきついことがたまにあるよ。言葉尻を捕らえて攻撃するような。
俺、ああいうの嫌いだな。俺があんな感じで言われたらすっげームカつくと思う」

好きな人の良くない話を聞くのは、けっこうショック。
少なくとも私の前でそんな姿を見せたことはないのに。

しばらくしてから、またTさんの部署から、仕事の依頼が来たので、同期が担当だったものの、一緒についていくことにした。
怖いもの見たさで。
行ってみたら、別に普通。
私に気付いて
「あれ、どうしたの？珍しいね」
って声をかけてきた。
それだけで、からかってこないので、やっぱり普段よりは機嫌は良くなさそうだったけど。

拍子抜けして戻る途中、同期が
「なんだか納まったみたいだな。ホントさっき凄かったんだよ」
って言ってたけど、全然信じられなかった。

でも、この後それを目の当たりにすることに。
あとはヒミツで。